届き会う。

       今橋愛『としごのおやこ』(書肆侃侃房)

 

ふれる言葉に  うかぶ景色

届いてくる音、風のここち

かすめる匂い、よみがえる味

 

言葉から引き出される情報が

立体的に今を包むと

そのときじぶんはここじゃなく

そのときのその場所に立っている

 

この本にある言葉からは

それら体を伴う感覚なしに

思考もおいて、そこへゆく

 

パートナー、こどもをもち、家族をつくる

そのすべて、わたしは経験がなく

だからもあるのか

 

今橋愛『としごのおやこ

 

ひといきも忘れ 音もきえて

潜水の泳ぎで読み進めてくと

きつくかぶった 自分という水泳帽は

どこかで脱げ落ち それに気づかず

綴られる言葉 いりぐちにして

さらにその瞬間へとワープして

まるい目だけが、そこへ、ここに

 

そうして、みつめ 届くのは

景色や音、匂いや味覚

そういった五感ほとんど伴わない

ただただここだけ、こころだけの

ここち、気持ち、想いがあって

 

自分はどこかへと消えた

なにものでもない ただまるい目は

こころと直につながり、

そこにうかぶ。

 

その目は、こどもが母をみる目、

こどもの目のようと

読み終えたあとに感じる

 

親になったことがないひとも

こどもであった経験は

必ずある

 

本のなかで、暴力でこどもを死なせてしまった

夫婦のニュースに

 

生まれてくるだけで

そだてて産むだけですごいことやのに

わすれてしもたんか

 

の言葉に

 

わすれてしもたんか

 

大人、

親として

そして

子供として

 

その始まりに

起点に  戻る

 

そこにはぜったい

かならずぜったい

全てのひとが求め続けているものが

(じぶんにはないとあきらめていても)

そこにはあって

そうしてうまれて

いま 生きている

 

うたわれる言葉の音は

地球は水に覆われているように

生命上 なくてはならない海なるもの

はぐくみの源が、

じぶんの始まりに

みんなの始まりにあることを

思い出させてくれる

 

それを 忘れないでいたい、

じぶんの今がどんなでも

今いきていること

また誰かをえっと思っても

そのひとにある海を

みないで消してしまわない

ほんとうは、ほんとうに

どんなひとも、祝福だ。

 

 

愛さんは

初めて会った日から今日まで

ラメあるときも

肥えはったときも

病める時も、健やかなる時も

なにもかも愛さんのまま、

100パーセント 愛さんで

 

どんなときの、どの瞬間も

端から端まで すべてそのひと

こんなひとがこの世にと

最初本当にびっくりし、

そして今日までずっと

びっくりしている。

 

本にあることば 行間のすべて

愛さんだ。

 

 

世界の循環と営みは

経済ではなく 科学でもない

皆にある海からうまれ、

巡っている。

 

わたしは、母になれるのかわからないけど

なれても、なれなくても

その海からうまれた 一滴のわたしを

大切に生きて

そして機会、縁あれば

その一滴を、大切以上の大切へ

海になるよう、注ぎたい

 

 

本、愛さんの言葉

ひとりひとりのお家

ポストにことんと 届けられたらと、

願う。ひとの、心のもとへ。

 

 

別れのあとに あるのは出会いだ。

別れのあとに、別れはこない

循環のルール

だからきっと、出会いもまた、悲しくない

悲しみの先、 出会えるから

わたしはそう 思ってる。

 

 

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